まずは基本!手紙の書き方とマナーLetter-writing basics & manners
結びの挨拶
結びの挨拶は、主文の後に続けて書きます。手紙を締めくくるためのとても大切な言葉になりますので、代筆代行を行なう際も最後の一文まで気を抜きません。今回は、結びの挨拶の一例をご紹介致します。手紙を書く際に、時候の挨拶とかぶらない表現を心がけて下さい。
季節ごとの結びの挨拶
1月(睦月)の結びの挨拶
- ・厳寒の折、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
- ・今年は暖冬ですが、風邪などに気を付けて、お体を大切にお過ごし下さい。
- ・本年も変わらぬお付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。
2月(如月)の結びの挨拶
- ・暦の上では春とは申しますが、厳しい寒さが続いております。お体を大切にお過ごし下さい。
- ・残寒のみぎり、ご自愛をお祈り申し上げます。
- ・梅の便りが聞こえて参りました。ご健康にご留意の上、ご家族皆様のますますのご活躍を願っております。
3月(弥生)の結びの挨拶
- ・何かと忙しい季節の変わり目ですが、お体を大切にお過ごし下さいませ。
- ・浅春の侯、ご自愛をお祈り申し上げます。
- ・皆様の門出が実り多きものとなりますようお祈り申し上げます。
4月(卯月)の結びの挨拶
- ・花冷えの季節ですので、何卒ご自愛の上お過ごし下さいませ。
- ・春光うららかな過ごしやすい季節となりました。皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
- ・新天地での更なるご発展とご活躍をお祈り申し上げます。
5月(皐月)の結びの挨拶
- ・立夏の候、これから暑くなって参りますのでご自愛をお祈り申し上げます。
- ・風薫るさわやかな季節になりましたが、お体にはお気をつけてお過ごし下さい。
- ・新緑の美しい季節です。皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
6月(水無月)の結びの挨拶
- ・梅雨寒の日が続きますので、お体を大切にお過ごし下さい。
- ・向暑の侯、ますますのご活躍をお祈り申し上げます。
- ・紫陽花の花が雨露に濡れて輝いています。どうぞ健やかにお過ごし下さい。
7月(文月)の結びの挨拶
- ・梅雨明けと同時に本格的な夏日が続いております。お体に気を付けてお過ごし下さい。
- ・長かった梅雨もようやく明けそうです。充実した夏をお過ごし下さい。
- ・盛夏の侯、皆様のご健康をお祈り申し上げます。
8月(葉月)の結びの挨拶
- ・厳しい暑さが続いております。ご健康にご留意の上ご活躍をお祈り申し上げます。
- ・残暑厳しき折、皆様のご健康をお祈り申し上げます。
- ・虫の音に秋の気配を感じるようになりました。残り少ない夏をご家族皆様でお楽しみ下さい。
9月(長月)の結びの挨拶
- ・夏の疲れが出やすい季節ですので、くれぐれもお体にお気を付け下さい。
- ・少しずつ秋の気配が強まって参りました。朝夕と少し肌寒くなって参りましたので、ご自愛下さい。
- ・初秋の過ごしやすい季節となりました。ますますのご活躍をお祈り申し上げます。
10月(神無月)の結びの挨拶
- ・清秋の侯、ますますのご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
- ・紅葉の美しいこの季節、ご健康にご留意の上、楽しまれて下さい。
- ・秋も深まり冷え込む日もありますので、お風邪など召されませようお気を付け下さい。
11月(霜月)の結びの挨拶
- ・深秋の侯、ますますのご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
- ・少しずつ風が冷たくなって参りました。くれぐれもご自愛の上お過ごし下さい。
- ・向寒の折、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
12月(師走)の結びの挨拶師走
- ・年末の慌ただしい季節となりましたが、どうかご自愛下さいませ。
- ・寒冷のみぎり、お体に充分ご留意の上、良いお年をお迎え下さい。
- ・今年も残すところあとわずかとなりました。来年もよろしくお願い申し上げます。
季節関係なく使える結びの挨拶
手紙に使う結びの挨拶では、季節に沿った言葉を使うことが多いですが、季節感のある言葉を使わなくても問題ありません。
結びの挨拶は、相手の健康を気遣ったり、繁栄を祈ったり、今後のご厚誼や鞭撻を願う文章となります。また、用件をまとめたり、お返事や伝言をお願いたりする場合にも使用することがあります。
年間いつでも手紙に使用出来る、例文をご紹介します。
- ・時節柄、ご自愛をお祈り申し上げます。
- ・皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
- ・末筆ながら、皆様のご健康とご活躍をお祈り申し上げます。
- ・今後とも、ご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い致します。
- ・今後とも変わらぬご愛顧を、何卒よろしくお願い申し上げます。
- ・取り急ぎ用件のみで失礼致します。
- ・恐縮ではございますが、お返事賜りたくお待ちしております。
- ・恐れ入りますが、折り返しご連絡頂けますよう、お願い申し上げます。
- ・ご家族皆様にも、くれぐれもよろしくお伝え下さいませ。
- ・またお会いできます日を心待ちにしております。